パーソナルトレーナーは何をやってるのか?
世田谷区三宿にあるパーソナルトレーニングジム、axis mishuku(アクシス ミシュク)代表の岡林です。
「じゃ具体的になにやってるの?」とお思いの方もいらっしゃったと思いますので、
今回は私たちがどのような経験の蓄積をし、それをクライアントの指導にどう生かしているかを
代表的なトレーニング種目であるスクワットを元に、なるべく専門用語を使わずにお話しします。

スクワットとは何か?
スクワットと聞くと、どのようなイメージをされるでしょうか?
おそらく「膝の曲げ伸ばし動作によって足腰を鍛える運動」というイメージではないでしょうか。
確かにそれも間違っていないのですが、このイメージがスクワットが前ももを太くする原因です。
私が今まで担当したクライアントの中で前ももを太くしたい人はほぼいませんでした。
というよりほとんどの人が前ももは強いです。
そのため、私がスクワットを行って頂く際は、
「お腹、背中に力を入れながらイスに腰掛けるようにおしりを下げ、足ではなくおしりで身体を上げます。
目的は体幹の安定、姿勢改善、おしりの筋肉強化です」
と説明します。
実はほとんどの方が正しい体幹の安定、おしりの筋肉の使い方ができません。
ただ、逆にこれができれば日常生活において身体の動かし方が改善され、
姿勢が改善され、消耗される体力は少なくなり、前ももは細くなり、ヒップアップします。
なぜそう言い切れるのか?
今までのトレーニングと指導の積み重ねです。
以下に私の経験から感じたこと、理論的に学んだことを足から上に向かって説明していきます。
<スタンス>
腰幅程度:挙上できる重量は下がる、前ももの中央部分の強化、おしりの中央部分の強化がしやすい。
肩幅以上:挙上できる重量は上がる、内ももの強化、おしりの外側部分の強化がしやすい。
<足裏の重心>
後ろでも前でもなく、親指と小指の付け根、かかと両サイドの4点で捉え、安定させる。
<膝>
つま先より前に出ると完全に前ももを使うため、安定した重心を保ちながら膝が出ないようにコントロール。
<股関節>
前ももとお腹の間に何か挟めるように、なるべくくっつける。
<おしり>
腰を反らせるようにして骨盤を前傾、立たせた状態を保ち、膝と同じく重心が保てる範囲でできるだけ引く。
<腰、背中、お腹、胸>
骨盤を前傾、立たせるために腰を反らせるが、過度に反らすと体幹が安定しないだけでなく腰痛の原因に。
胸は下ではなく、前を向いた状態にするが、肋骨が前に飛び出てくるため、お腹に力を入れ肋骨をしまう。
基本的に腰から胸にかけては斜めに板が入っているような状態で下半身のパワーを素直に上へ伝える。
<腕、肩>
バーベルを担いでいる場合は腕、肩にはほとんど力を入れず、肩甲骨を寄せ、脇を締めて安定させる。
クライアントの癖を見抜くことの重要性
以上のことを、クライアントがスクワットをしたときに瞬時に優先順位を付け、ひとつひとつ改善していきます。
体重が利き足にのりやすいのか?
前ももが強いから膝が前に出やすいのか?
股関節の柔軟性が乏しいから股関節、おしりがうまく動かせないのか?
体幹が弱いから下半身のパワーが上に上手く伝えれていないのか?
上半身でバーを支えてしまっていないか?
全体的に左右どちらかに歪んでいないか?なぜ歪んでいるのか?
このようなことを経験と理論の両側面から見て、聞いて、改善していきます。
なので、初回体験時にクライアントが正しくスクワットができるようになる自信があります。
おそらくパーソナルトレーナーにとっては当たり前の内容だと思いますが、
トレーニングをされている方にとって少しでも参考になればと思います。
もちろん今回のフォームのこと以外にも、強度、モチベーションについてもありますので、こちらはまた次回!
もし具体的にやり方を教えてほしい!という方はぜひaxis mishukuにお越しください!